FM三重『ウィークエンドカフェ』2021年1月9日放送

伊賀市柘植地区。
都美恵神社の近くにコミュニティカフェがあります。
今回はそのカフェを運営する『NPO法人杜のカフェいこいこ』の理事長、森下泰成さんがお客様です。
元は保育園だった場所。今から3年前にオープンしました。

ンバー5人で立ち上げて、今年で4年目

ここを立ち上げたメンバーが5人いるのですが、1年目はかなり、ここをこうしようああしようと考えた結果、かなり早く時間が経ってしまい、12月ギリギリのオープンとなってしまいました。
ここのターゲットは高齢の方で、おしゃべりを楽しみながらランチを食べてもらう、またはコーヒーを飲んだりケーキを食べたりとゆっくりしてもらうことを目的にはじめました。
やはり来てくれるのは60歳以上がほとんど。
営業時間は9時から16時なんですが、閉店時間ギリギリまでいてくれたり、「また来るわ!」と行って帰られたりするのが、私たちにとって一番うれしいことです。

 

併のときに作られた街づくり協議会のみんなで作った

平成6年に合併したのですが、私たちは柘植地区というところで、それぞれの小学校単位で住民自治協議会を作り、地域の課題はなるべく地域で解決していこうという市の方針もあり、まちづくり協議会で活動している中で、福祉に関心のある方が、このまま高齢化が進んだら、高齢者が40%超えるのが目に見えていると。
老人を介護が必要なところまで持っていったらあかん。
それまでにおしゃべりでもいいし生け花教室などの教室を開催しながら、介護予防もしていけるような、そんな場所ができたらいいなと、みなさんからいろいろな意見をいただきまして、立ち上げから実行まで意外と早くできたと思います。
私以外の4人はみんな女性でして、みなさんお世話になってきた地域に恩返しをしたいということで、積極的になってくれたので、わたしたちもそれに載せられてやってきたという形です。

 

はんを作るのが面倒な時に利用してもらえたら…

カフェの自慢はリーズナブルなランチ。
いつでも寄ってもらえるように550円で出しています。
野菜中心のメニューでお年寄りのみなさんが喜んでくれるお料理です。

最近は一人暮らし二人暮らしという家庭が増えています。
二人暮らしだったら二人で来て、「今日ご飯作るの疲れたで、『いこいこ』で食べようと来たのよ」と言ってくれたり。
今日も一人暮らしの人が来てくれたのですが、その方は病院帰りで、家に帰って食事するのが面倒になったので寄ってくれたとのとこ。
で、ランチタイムで昼食を食べて変えられました。
そんな使い方もあります。
隣の町までご飯を食べに行こうと思ったら、化粧をして服も着替えないといけませんが、ここならどこかに寄ったついでに普段着で来ていただけます。
あとは、この隣が柘植の市民センターになっているので、サークル活動をしてもらっています。
午前中にフラダンスや踊りの練習、楽器の練習などのサークル活動をしたあと、ご飯を食べに寄ってくれて、反省会してくれて…など、多岐にわたる使い方をしてもらっています。

 

齢者のみなさんの福祉的な相談窓口になりたい

ゆくゆく考えているのは、ここで福祉的な相談ができるような体制にしていきたいということ。
「役所からこんな手紙が来たけどわからない」とか、どこの窓口に行けばよいかわからない、など…ここに話を聞きに来てくれたときに、相談に乗ることができたらな、と考えています。
あまり堅苦しくやるといけないので、何でも聞いてくれくらいな感じで。
私一人だったら、『杜のカフェいこいこ』は絶対にがんばれません。
私と一緒にやってくれるスタッフも一生懸命考えてくれるからです。
明日のメニューを考えてくれたり、ケーキを作ってくれたり、一生懸命やってくれています。
それを見ていたら、自分もがんばらなければと。
スタッフから元気をもらっています。
それと、お客さんが帰る時に「美味しかった、また来るわ」と言ってくれるのでやっていて良かった、明日もがんばろうと思っています。
お客さんの声とスタッフの前向きな姿に、私も励まされています。

何回も来ていただいているのに、あまり高額にすると足が遠のいてしまいます。
なので、まあ、みんな楽しんでくれたらええわ、とそんな感じでやらせてもらっています。